マレーシアの感染症対策5選|狂犬病・デング熱・チクングニア熱の最新状況と予防法【2026年版】
こんにちは!リーラコーエン マレーシアです。
マレーシアには気を付けたい感染症がいくつかあります。今回は特に注意すべき5つの感染症について、2026年最新の状況を踏まえてご紹介します。これからマレーシアでの生活・駐在を控えている方は、ぜひ最後までご一読ください。
【目次】
1. マレーシアで注意すべき感染症、まず知っておきたいこと
マレーシアは年間を通して温暖な気候のため、蚊が媒介する感染症のリスクが日本より高い地域です。また上水道の配管・貯水槽の管理体制が日本とは異なり、生水や生鮮食品からの食中毒リスクも見逃せません。
まずは全体像を押さえた上で、1つずつ見ていきましょう。
2. マレーシアの感染症の中でもなぜ怖い?狂犬病はサラワク州で流行継続中、2026年も要注意
狂犬病はマレーシア半島部(クアラルンプールなど)での発症例は稀ですが、ボルネオ島のサラワク州では2017年の流行宣言以降、断続的に感染例が続いており、2026年に入ってからも人への感染例が複数報告されています。
「野良犬にだけ気をつければいい」というイメージは、今のサラワク州では実態と合わなくなってきています。
🛡️ 予防のポイント
- 野良の動物(犬・猫問わず)には近づきすぎないこと
- 万が一噛まれたり引っかかれたりした場合は、様子を見ずにすぐ医療機関を受診し、傷口を石鹸と流水で十分に洗い流すこと
- 狂犬病は発症後の治療法がなく、発症するとほぼ100%死亡する病気です。渡航前のワクチン接種(曝露前接種)が有効な予防策です。特にサラワク州へ渡航・移住される方は接種を検討しましょう
3. マレーシアの感染症対策、胃腸炎・食中毒は生食との付き合い方がカギ

マレーシアの生食材は、日本の感覚では安全と言い切れません。日本では生食が一般的な卵も、マレーシアでは加熱が基本です。また、水道水は配管や貯水槽の管理状態にばらつきがあるため、直接飲むのは避け、浄水器を通したものか、沸騰させたもの、もしくはミネラルウォーターを使うのが安心です。
海鮮料理も豊富なマレーシアですが、鮮度には注意が必要です(筆者は海鮮パスタで食中毒になった経験があります…)。また常夏の気候のため、食材を常温で放置するとすぐに細菌繁殖につながります。野菜や淡水魚も寄生虫感染のリスクがあるため、しっかり火を通したものを選びましょう。
🛡️ 予防のポイント
- 生食(生卵・生の魚介類など)はできるだけ避け、食べる機会がある場合は頻度を抑える
- 水道水は直接飲まず、浄水・煮沸・ミネラルウォーターを使う
- 調理後の食品は常温放置せず、なるべく早く冷蔵・喫食する
- 下痢や嘔吐が続く場合は脱水に注意し、経口補水液などで水分・電解質を補給しながら医療機関を受診する
4. マレーシアで最も身近な感染症はデング熱、2026年最新の感染状況を解説
デング熱は蚊(ネッタイシマカ)が媒介する感染症で、マレーシアの病院では注意喚起のポスターを見かけるほど身近な存在です。
📊 2026年 デング熱 最新感染状況(マレーシア保健省、2026年6月中旬時点)
| 累計患者数 | 33,367件(前年同期比 +20.7%) |
| 死者数 | 23人(前年同期16人 → +43.8%) |
| 最も被害が大きい州 | サバ州(前年同期比 +50.4%、コタキナバル・タワウなどが集中地域) |
背景として注目されているのがウイルス型(血清型)の変化です。デング熱にはDENV-1〜4の4つの型があり、1つの型に感染しても他の型には免疫がつきません。2026年はDENV-3型が主流になっており、この型がマレーシアで主流だったのは1980年代半ばが最後。つまり、今の世代の多くがDENV-3に対する免疫を持っておらず、これが感染拡大の一因と考えられています。
🛡️ 予防のポイント
- 肌の露出が少ない服装、虫よけの使用が基本
- 家の中や周辺に水を溜めないこと(植木鉢の受け皿、排水溝、バケツなど)。水たまりの除去だけでも蚊の繁殖を大きく減らせます
- 突然の高熱、激しい頭痛、目の奥の痛み、筋肉痛、発疹などの症状が出たら、すぐに医療機関を受診してください
- 症状が出た際、アスピリンやイブプロフェンは出血リスクを高めるため避け、解熱にはパラセタモール(アセトアミノフェン)を使用するようにしましょう
5. マレーシアの感染症の中でも致死率が高い日本脳炎、要警戒な理由

日本脳炎は都心部での感染例こそ少ないものの、マレーシア全体で一年を通して散発的に発生しています。特にサラワク州では10月〜12月にかけて患者数が多くなる傾向があり、外務省の海外安全情報でも注意喚起の対象地域となっています。
🛡️ 予防のポイント
- デング熱同様、肌の露出を抑えた服装を心がける
- 蚊に刺されることを100%防ぐのは難しいため、特にサラワク州への渡航・長期滞在を予定している方は、渡航前のワクチン接種を強くおすすめします
- 都市部在住でも油断せず、年間を通じて蚊対策を続けることが大切です
6. マレーシアの感染症、2026年世界的に急増中のチクングニア熱に要注意
チクングニア熱も蚊が媒介する感染症で、命に関わることは稀ですが、激しい関節痛や頭痛、嘔吐などを引き起こします。
🛡️ 予防のポイント
- 海外では2025年以降ワクチンの承認が進んでいますが、マレーシアでは現時点で一般的に接種できる状況ではありません
- デング熱・日本脳炎と同様に蚊に刺されないための対策が最も重要な予防法です
- 長期滞在や流行地域への渡航を予定している方は、最新のワクチン接種情報についてかかりつけ医に確認することをおすすめします
7. まとめ:マレーシアで感染症から身を守るために

今回ご紹介した5つの感染症は、いずれも軽視できないものばかりです。特にマレーシアでは蚊が媒介する感染症が多いため、日々の対策が重要になります。
- 狂犬病:サラワク州は特に注意、野生動物には近づかない
- 食中毒:生食は控えめに、現地の食文化に合わせる
- デング熱・日本脳炎・チクングニア熱:共通して「蚊対策」が最大の予防法
体に異変を感じた場合は、自己判断せず速やかに医療機関を受診してください。本記事が、みなさまのマレーシア生活を少しでも安全なものにできれば幸いです。
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