【傾向と対策】マレーシア就職でのオンライン面接

September 20, 2022 11:00

こんにちは!リーラコーエン マレーシアの山田です。

 

20229月に入り、現在はマレーシアでは屋外だけでなく屋内でもマスク着用義務が撤廃されました!会社ごとの判断でマスク着用を義務付ける職場はまだまだありますが、いよいよ開放的な日常生活が営める状況になりました。

以前、私からマレーシア就職のために必要な考え方2022年5月17日投稿分という内容で投稿させていただいたのですが、今回は、マレーシアでの就職面接における傾向と対策について投稿させていただきました。

現在、マレーシア国外の方との就職面接は9割以上でオンライン面接が採用されております。時折、日系企業様などでは、選考過程で日本本社と日本での対面面接を導入されている、といった例はございますが、コロナ禍における採用方法の見直しなども相俟って、オンライン面接はもはやマレーシア就職に限らず一般的な面接方法となってきているかと思いますので、今回はこのオンライン面接を前提とした内容で纏めさせていただきました。基本的なところから少し踏み込んだ内容に至るまでを纏めてみましたので、様々な面接で活かせる局面があるかと思います。是非最後までご覧になってください。

 

【目次】

1. ~傾向編~所要時間、面接官、実施内容・選考期間
2. ~対策編~オンラインと対面の違い/事前に準備すべきこと、面接でのコミュニケーションで意識すべきこと
3. うまくいく人/いかない人それぞれの特徴と“How to”

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マレーシア就職・転職を検討中の方は、ぜひリーラコーエンマレーシアまでお気軽にご相談くださいませ。

 

1.傾向編~

 

 

マレーシアでの日本を含めた国外人材の採用傾向として、現在はオンラインサービスやITサービスなどを中心としたクライアント企業からの一部業務委託を受けて運営をしているBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)企業でのカスタマーサポートやテクニカルサポート、インサイドセールスなどが募集の代表格となっているほか、事業拡大や欠員補充などでの営業・フロント職採用、また製造業やIT業でのエンジニア採用などでも一定の募集がございます。また、タイミングによっては、今後マレーシアへの新規事業展開を検討されているような企業ならびにマレーシア展開中の企業を支援するような会計分野などでのコンサルタント職、また多岐に亘る関係者との社内外のコミュニケーションを補助する役割を担えるような通訳ならびにサポート職などでも募集ニーズが生まれることはあるかもしれません。

そんな中、特にお客様を含めた業務関係者とのコミュニケーション手法が非対面であることが多くなってきている中で、前述の通りオンライン面接が就職面接の主流となってきているわけですが、特にBPO企業などの採用面接ではお客様対応そのものが全て非対面で行われることから、仮に面接希望者が対面面接を希望されたとしても、逆に拒否されてしまうケースすらございます。つまり、オンライン面接を通じて非対面での業務適性も図られていると捉えてご準備いただく必要がございます。

 

【所要時間】

通常、30分前後の所要時間で実施される面接が主流ですが、企業様によっては複数名との面接を同じタイミングで一気に行ったり、オンラインアセスメントと称した適性テストなどをその場で実施いただくケースもあり、中には60分程度の時間を要するケースもございます。オンラインの場合、30分でも心理的にはやや長く感じられるかもしれません。また、インターネットトラブルなどを鑑みて、面接開始5~10分前のログインを推奨しておりますので、面接時間は30分でも、45~60分の程度の時間的余裕を持ってご予定いただくのが望ましいです。

面接官】

通常、一次面接では採用担当者と、二次面接では現場担当者や採用責任者との面接が行われるケースが多いですが、企業様によっては一次面接時点で現場担当者も含めた面接がなされるケースもよくございます。通常、二回前後のオンライン面接を経て合否判断を行うケースが一般的ですが、面接前もしくは面接過程で会社独自のフォーマット提出やオンラインアセスメントの受験を求められるケースもあります。

実施内容・選考期間】

オンライン面接では、通常の対面面接でも問われるような質問がほとんどですが、それ以外にマレーシアで働きたい理由やストレス耐性(気分転換の方法など)を通じて、現地での生活や仕事への意欲とご入社後の定着性を図るようなご質問もございます。よろしければ、以下、一般的な質問例についてご参照くださいませ。

 

一般的な質問例(以下水色の質問例はマレーシア就職ならではの内容)

  • 自己紹介
  • これまでのご経験と転職理由
  • 志望動機ならびにポジションへ興味を持った理由
  • 対応できるスキルなどこのポジションで貢献できると考えていること
  • これからのキャリアプランや社内で目指したいこと、重視していること
  • なぜマレーシアで働きたいのか
  • 海外での就業・生活経験とその経緯
  • ストレス解消方法
  • 英語スキルチェック
  •  

英語の使用が求められるポジションの場合、英語面接ないしは面接での英語スキルチェックが導入されることが一般的です。これまでのご経験の棚卸しにより、日本語・英語問わず、説得力のある受答えが求められるでしょう。また、オンラインアセスメントが実施される場合の傾向として、会話だけでは図れない”読み書き”、”タイピング”、”一般常識”や”テクニカルな知識”など、そのポジションで求められるスキル・適性に応じた内容が導入されていることが多く、企業様によっては面接とアセスメントの総合評価で合否判定を行うケースもございます。

これらの一連の選考については、もしスムーズなご対応・日時調整が叶う方であれば1~2週間で完了するスケジュールとなっておりますが、現地だけでなく本社での決裁判断を要するような選考フローを導入されている企業様の場合は、全ての選考実施に1ヵ月前後要するケースもございます。

 

2.~対策編~

 

 

ここからは、いよいよ対策編です。企業様ごとに違いはありますが、留意すべき基本的なポイントは、どの企業様においても共通している部分が多いですので、特に以下の点に気をつけて対策いただけるとよいでしょう。

 

【オンラインと対面の違い/事前に準備すべきこと】

対面面接との大きな違いは、“臨場感”だと思います。良くも悪くも、ご自身の人柄や熱意、状況が伝わりにくいため、対面面接以上に効果的なリアクションや振舞い、テンポの良い会話に気を配りながら、相手の見えていないところにまで配慮することが重要になります。具体的には以下のような点に意識を置いていただけるとよろしいかと思います。

 

PCの設定

  • 事前にPC(カメラ,マイク,Wifi、等)に不具合がないか確認し、不具合があれば早めに企業に連絡する。
  • 照明や、カメラの位置など、不自然にならないよう事前に確認しておく。
  • ACアダプターは繋げた状態で面接に臨む。
    - バッテリー切れを防ぐため。

身だしなみ

  • カメラに映らない部分もきちんとした服を着る。
    - 心理的に引締まるため。
    - 思いがけない出来事で、立上がった際に面接官に悪い印象を与えないため。
  • ストライプや入り組んだ模様柄の服を避ける。
    - こういった模様が画面に映るとゆがみが生じ、気が散りやすくなる場合がります。
    - 背景も同様で、無地が無難でしょう。

応募先情報の確認

  • 企業のウェブサイトや求人票の確認と理解
    企業を知る。
    -
    業務内容や応募要件から相手が何を求めているかを自分なりに予測する。

    - 不安な点は面接で質問できるように準備する。

経験や志向性の棚卸し

  • 学生時代から現在までの考えの変化や最初の職業選択からの経緯を整理。
    自分の志望動機や興味を持った点が明確になり言語化しやすい。
    - 前述の一般的な質問例に対する回答にも根拠を持ちやすくなる。

 

【面接でのコミュニケーションで意識すべきこと】

面接官と良好なコミュニケーションを通じて、好印象を持っていただくためには、この人と働きたい!と思っていただくことが重要になります。そのうえで、以下の点にご留意のうえで、この人ともっと話したいと思っていただけるようなコミュニケーションを意識していただければと思います。

 

リアクション

  • 表情の動き、リアクションは通常よりも大きめに。
    - 面接官からはあなたの顔しか見えません。相槌や頷きなどが相手に伝わるようにしましょう。
    - 相手にリアクションが見えるということは、会話において非常に重要なポイントです。

声のトーン

  • マイクで声がこもりやすいため、ハキハキ話すこと。
    - 電話を想像いただくと分かりやすいですが、オンライン面接では普段より声が聞き取りづらくなる場合があります。ハキハキと大きめの声を意識しましょう。

目線

  • 目線はできるだけカメラを意識しましょう。
    - カメラの位置によっては、PC画面を見ているにも関わらず、面接官からは、あなたの目線が下を向いているように感じ取られる場合もあります。カメラが面接官の目だと思って臨みましょう。
    - カンニングペーパーなども用意はできるでしょうが、目線の動きや話し方から、面接官は敏感に感じ取ります。
    あくまでも準備は万全にしておきましょう。

メモのとり方

  • メモのとり方には注意しましょう。
    - 面接中にPCでメモを取る場合、タイピング音は思いのほか大きく相手に響きます。
    - メモを取る際は紙に書き込むようにするか、タイピング中のみマイクを切るようにすると面接官の話を聞き取りやすくなります(パソコンタイピングでのメモはあまりお薦めいたしません)。

二次回答(深堀質問への回答)までの準備

  • 基本的に自分の一次回答から次の質問が派生しますので、次を予測した回答まであるとベターです。
    答えるうえで文章を丸暗記するのではなく、頭の中に話したいキーワードを用意しておく。
    - 適切なキーワードが思い浮かばない場合、具体的なエピソードを用意しておく。

 

面接官は、 即戦力として活躍できる経験があるか他の社員と良い関係を持って長く働いていただけそうか受入れに弊害はないかをイメージして面接されていると考えていただき、相手が何を求めているのかに気を配った受答えを意識してください。

特に、マレーシア採用では手続きに時間とコストをかけて受入れ判断をされることから、企業様としても慎重にならざるを得ません。また、面接官が現場部門の方の場合、その方は普段面接することを専門にはしておらず、面接に不慣れな方もいらっしゃいます。また、採用面接以外のメイン業務の合間を縫って時間を設けられていることから、限られた時間・タイミングで面接いただいていることを踏まえながら、相手の立場に配慮したコミュニケーションが取れるとよいでしょう。

 

3.うまくいく人/いかない人それぞれの特徴と“How to”

 

 

ここまで、面接の傾向と対策について述べてまいりましたが、実際その立場になってみると、なかなか分かってはいても思うようにいかないものですよね。そんな時のために実際の面接での様々なフィードバックなどを踏まえて、面接でうまくいく方とそうでない方の傾向について纏めてみました。そのうえでのHow to(どうすればよいのか)についても触れさせていただきましたので、よろしければご参照くださいませ。

 

【うまくいく人】

○表情豊かで明るい人。
○面接官の話がしっかりと聴ける人。
○面接官に対して、分かりやすく簡潔な受答えができる人。
○分からないことやできないことについても正直に伝えたうえで、質問の意図を予測した柔軟な返答ができる人。
○前向きな会話ができる人。
○ご自身のご経歴や職務経験のエピソードを通じて、企業サイドが求めることを理解したアピールができる人。
○応募先情報について自らで積極的に調べている人。

 

うまくいかない人】

▲表情が暗く、リアクションや声の抑揚に変化がない人。
▲話が冗長で纏まりのない人。
▲面接官の質問の意図を理解せずに言葉だけを拾って回答する人(はい/いいえのみの回答など)。
▲他責な発言や否定的な反応を示す人。
▲自分の話したいことだけを話す人。
▲応募先で何かできるかではなく、自分に対して何を用意してくれるのかに終始する人。

 

How to(どうすればよいのか)】

  • 面接のロールプレイを行うなどにより、第三者からのフィードバックをもらう。
  • 一つの質問に対して、最大でも2~3つ程度の項目で区切って答える。
  • “しかし”、“でも”といった言葉をできる限り使わずに、改善策も含めて前向きな表現で話を終える。
  • 回答する内容に自分なりの根拠を持つ。
  • “もし自分が相手の立場なら“ということを意識して準備する。

 

上述の内容ですが、第三者からのフィードバックは、親しいご友人やご家族よりも、むしろ一から理解を得る必要があるような人物(我々キャリアアドバイザーなど)にお願いする方が望ましいでしょう。面接官も同じ場所からスタートすることをご認識いただいたうえで、誰に話しても伝わる表現や話し言葉ではないフォーマルな会話を通じて適切な言葉を選択する意識が高まります。また、話す内容について多くても2~3つまでに絞るのは、相手に対する印象付けや自身の考えの整理を行ううえでも有効です。相手を知り、そのうえで自分の言動に意図を持っていただくことは、面接の目的(=その会社で働く権利を得ること)をぶらすことなく、限られた時間での効果的なアピールに繋がることでしょう。

 

 最後に

 

以上、今回はマレーシアの就職面接における傾向と対策について、面接方法の主流となっているオンライン面接に絞った内容で纏めてみました。近年、オンライン面接はマレーシアに限らず一般的な面接手法のトレンドとなってきていることから、今後の転職活動全般での面接対策としてもご参考にいただけるのではないかと思いますので、是非、ご参考にいただければと思います。

本ブログが、マレーシア就職実現の参考となられたようであれば幸いです。

 

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