「I’m Here for You」―Reeracoen Wayが言葉を超えたとき

フィリピンの、子どもたちが多く暮らすある施設で、聞き慣れたメッセージが流れ始めました。
「I’m Here for You」
2026年8月、Reeracoen Singaporeのブランチマネージャー・須長が、Christian Mission Service Philippines(CMSP)のミュージシャンたちとともに、Reeracoenのテーマソングを披露しました。
その数分間、Reeracoen Wayの大切な価値観の一つが、とてもシンプルな形になりました。
人が人に想いを伝える、ということ。

このシンプルな言葉にこそ、20年以上前に始まった活動が今も続いている理由がぎゅっと凝縮されています。
目次
20年以上にわたる「また帰ってくる」ということ
2003年、内藤兼二がReeracoenのグループCEOになるよりずっと前、初めてフィリピンを訪れました。
そのときに受けた衝撃は、今も彼の中に強く残っています。
そこから友人たちとともに+oneの活動に関わるようになり、今では20年以上にわたって続くコミュニティとなっています。
2026年8月のCMSP Children’s Villageへの訪問には、10代の参加者8名、5家族、そしてReeracoenメンバー10名を含む、計38名が参加しました。
CMSPは、1989年にフィリピンで設立されたキリスト教系団体で、カビテ州にあるChildren’s Villageでは、多くの子どもたちが親元を離れて暮らしています。
今回も、毎年恒例の「Dreams Come True」のショッピング体験から始まりました。
ショッピングモールで、子どもたちは服や靴など自分が欲しいものを自分で選び、一緒にランチを食べ、お菓子を買いました。
中には、初めてエスカレーターに乗った子どももいました。
ショッピングモールへ行くこと。自分で好きな靴を選ぶこと。一緒にランチを食べること。エスカレーターに乗ること。
ある人にとってはすぐに忘れてしまうようなささいな経験も、誰かにとっては大切な思い出になることがあります。

Children’s Villageに戻ると、子どもたちは歌やダンスで訪問者を迎えてくれました。翌日は、夏祭りやゲーム、水遊び、互いのパフォーマンス鑑賞など、さらに楽しい時間を一緒に過ごしました。
内藤は今回の訪問を、笑顔と涙にあふれ、次々とさまざまな感情が生まれる時間だったと振り返っています。
なぜこれほど長く活動を続けてきたのかと尋ねると、その答えはとてもシンプルです。
「貧困をなくす」といった大それたことは、とても言えない。大切なのは、ご縁があった人と経験を分かち合い、互いにどんな状況を抱えていようとも、一緒に幸せな時間を過ごすことだと言います。
共に過ごす時間が子どもたちを笑顔にする。一緒に訪問した仲間も笑顔になる。そして、自分自身の心も満たされる。
内藤は、これをこう呼んでいます。
「Happy Spiral」
「また帰ってこられる場所」
今回の訪問には、この20年以上の歴史の中で、しばらく活動から離れていた人たちも参加していました。
8年ぶりに戻ってきた人。9年ぶりに戻ってきた人。10年ぶりに、自分の子どもを連れて戻ってきた人。
長い時間の中で疎遠になってしまったかつての仲間も、まるでいつも一緒にいたかのように迎え入れる。内藤は、+oneとCMSPへの訪問を「ホーム」だと捉えています。
長年、家族と海外で暮らしてきた内藤は、自身の子どもたちには一般的な意味での「故郷」がないのでは、と考えたことがあります。子どもたちに故郷はつくってあげられなくても、「ホーム」をつくることはできる。
内藤の家族にとって、+oneとCMSPはそんな場所になっています。
そしてそれは自身の家族だけでなく、+oneやCMSPに関わってくれたすべての人にとってもそうであってほしいと願っています。
以前活動に参加していたものの、少しずつ遠ざかってしまった人たちにも、内藤はこう伝えています。
「いつでも帰っておいで」

23年という時間が意味するのは、単に長い年月が積み重なったということだけではありません。
人が何度も、ここへ帰って来続けたという証なのです。
「I’m Here for You」を行動にする
「I’m Here for You」は、Reeracoen Wayを構成する6つの価値観の一つです。ただし、価値観は言葉として掲げるだけではなく、行動になってこそ意味を持ちます。
CMSPは、須長とCMSPのミュージシャンたちによる今回のサプライズライブを、「愛と励まし、希望をもって互いのそばにいる」というCMSPファミリーの精神から生まれたものだと表現しています。その想いは、Reeracoenにとってもなじみ深いものでした。
候補者が次の一歩を踏み出すときに、寄り添うこと。企業が成長していく過程で、その隣に立つこと。仲間が困難に直面したときに支えること。
そして、ときには、ただそこに居続けること。

「そばにいる」ということ
+oneとCMSPの関係が長く続いてきたのは、人々が何度もそこへ足を運び続けてきたからです。
CMSPは、+oneとの23年間の関係を、友情、愛、信頼、そして子どもたちに希望と機会を届けたいという共通の想いによって築かれたパートナーシップだと表現しています。
その考えは、私たちReeracoenにとっても同じです。
候補者、企業、仲間、そしてコミュニティのために、私たちができること。それは、相手が抱える課題を理解し、その人とともに歩み、状況が変わっても変わらずそばにいることで、意味のある関係を築いていくことだと考えています。

一歩から始まる「Happy Spiral」
2003年、初めてCMSP Children’s Villageを訪れたとき、内藤は、この活動がどこへつながっていくのかを知って始めたわけではありません。
ただその経験が心に残り、活動に関わり、仲間が増え、年月が流れ、自身の子どもも参加するようになり、Reeracoenの仲間たちも活動に加わるようになりました。
はじめの一歩が次の一歩につながって、今があります。
ここには、「Happy Spiral」の連鎖があります。
誰かが一歩を踏み出す。次の誰かがその隣に立つ。そこからつながりが生まれる。何かが変わる。起きた変化が、また誰かの行動を後押しする。

この考え方は、Reeracoenの企業ミッションとも深くつながっています。
Create a wonderful future with those pursuing happiness.
ここで大切なのが、「with」という言葉です。
キャリアであっても、企業であっても、コミュニティであっても、意味のある変化は、誰か一人が別の誰かのためにつくるものではありません。
私たちは、一緒につくっていくのです。
次の一歩は、あなたから
2026年、+oneは活動を通じて約620,000フィリピンペソを寄付することができました。
しかし+oneの活動は、決してお金だけで成り立ってきたものではありません。
そこには、一緒に過ごした時間があり、友情があり、学びがあり、そして「また帰ってくる」という選択があります。
内藤自身も、活動を続けてきた中で、決していつも順調だったわけではありません。それでも、一度始めたからには、できる限り長く続けていきたい。その想いを胸に、活動を続けています。
20年以上にわたる歩みを振り返ったとき、今年CMSPで響いたこの言葉ほど、その想いを表すものはないのかもしれません。
「I’m Here for You」

もしこのストーリーに共感していただけたなら、一緒に次の一歩を踏み出していただければ幸いです。
+oneを応援する
+oneでは、フィリピンやカンボジアの子どもたちを支援する活動を継続的に行っており、活動への参加、寄付、サポータープログラムなどを通じて応援してくださる方を歓迎しています。
人のために何かをすることは、必ずしも特別なことから始まるわけではありません。
まずは一歩を踏み出すこと。そして、その人のそばに居続けること。それだけで、何かが始まることもあります。
今回ご紹介した+oneの活動は、弊社代表・内藤の個人的な取り組みですが、弊社の企業ミッションや行動指針(Reeracoen Way)にも大きな影響を与えています。
企業様、求職者の皆様、それぞれの想いに寄り添い、必要とされる存在であり続けられるよう、社員一同努めてまいります。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
よくあるご質問
+one(プラスワン)とは?
+oneは、2003年に東京で始まったチャリティー活動です。創始以来、フィリピンやカンボジアの子どもたちやコミュニティを支援しています。募金活動や現地訪問、CMSPの子どもたちと一緒に行う「Dreams Come True」のショッピング・プログラムなど、さまざまな活動を行っています。
Christian Mission Service Philippines(CMSP)とは?
Christian Mission Service Philippinesは、フィリピンで子どもたちのケアを行う団体です。+oneはCMSPおよびCMSP Children’s Villageと、20年以上にわたって長期的な関係を築いてきました。
Reeracoenは+oneにどのように関わっていますか?
Reeracoen Group CEOの内藤兼二は、+oneの活動初期から関わっており、これまでReeracoenのメンバーの一部も共に活動に参加してきました。2026年のCMSP訪問には、38名の参加者のうち10名のReeracoenメンバーが参加しました。
Reeracoenにおける「Happy Spiral」とは?
Happy Spiralとは、一人の幸せや前向きな変化が、別の誰かへと広がっていくことを表す言葉です。誰かが一歩を踏み出し、誰かがその隣に立つ。そこからつながりが生まれ、その経験がさらに次の前向きな行動を生み出していく。私たちは、そんな循環を「Happy Spiral」と呼んでいます。
Reeracoenにおける「I’m Here for You」とは?
「I’m Here for You」は、Reeracoen Wayを構成する6つの価値観の一つです。候補者、クライアント、仲間、そして私たちを取り巻く人々が困難に直面したとき、あるいは次の一歩を踏み出そうとするときに、その人のそばにいることを意味しています。
+oneを応援するにはどうすればよいですか?
+oneの活動に関心のある方は、活動内容を知ることから、実際の活動への参加、寄付、+one Supporter Programmeを通じた支援まで、さまざまな方法で活動を応援することができます。
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筆者について
Valerie Ong
Regional Head of Marketing, Reeracoen Group
Valerieは、アジア全域におけるReeracoenのコンテンツおよび市場インサイトを統括し、Reeracoenの専門採用コンサルタントと緊密に連携しながら、採用データ・給与水準のベンチマーク・労働市場のトレンドを、域内の雇用主やプロフェッショナル向けの実務的なガイダンスへと落とし込んでいます。その業務は、Salary Guide、Hiring Pulse、Hiring Manager Surveyをはじめとする、Reeracoen独自のリサーチに基づいています。
記事言語について:本記事は、英語で公開された記事の日本語版です。Reeracoen Malaysiaでは、バイリンガル・日本語話者のプロフェッショナルコミュニティ向けに、一部コンテンツを中国語・日本語でも公開しています。
参考文献
- Leading with Purpose: A Conversation with Reeracoen Group CEO Kenji Naito
- Reeracoen Malaysia — 会社情報
- 内藤兼二 — note https://note.com/kenjinaito/n/n85625d46c1fd
- 内藤兼二 — note https://note.com/kenjinaito/n/n8a0d22a52c6a
- 内藤兼二 — note https://note.com/kenjinaito/n/n25130d6fc231
- 内藤兼二 — note https://note.com/kenjinaito/n/nc53d7b920c51
- 内藤兼二 — note https://note.com/kenjinaito/n/nced9e3bf380a
- +one(プラスワン)
- +one Supporter Programme
- Christian Mission Service Philippines — 23 Years of Friendship and Partnership: +one Celebrates with CMSP, Facebook, 2026年8月17日



